ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
loading...
現代人が邪馬台国に関心をもつのはなぜだろうか?それは、卑弥呼の生きた時代が日本考古学史上の離れ小島だからだ。これまで多くの学者や作家が「九州か大和か」をめぐってさまざまな研究や推察を重ねてきたが、近年の考古学の発展はめざましい。なかでも、平成十年に天理市黒塚古墳から発掘された「三角縁神獣鏡」は近年最大の発見として注目された。なぜそれが邪馬台国論争に決着をつけたといわれるほどの発見なのか。本書では「魏志倭人伝」をはじめ、過去の有力な説、大陸との交易を、青銅器や鉄の生産などの科学技術的視点から整理しなおし、わかりやすく解説する。
第1章 弥生の技術の集成
第2章 九州のすすんだ工芸
第3章 古代出雲王国と北九州
第4章 後進地でなかった大和
第5章 文化交流と交易のみち
第6章 倭人の登場
第7章 中国人が記す邪馬台国興亡
第8章 邪馬台国はどこか
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。