ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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これまで日本の古代史は、専門家と素人が入り乱れてさまざまな議論が交わされてきた。ところが近年、年輪年代法の開発や相次ぐ考古学上の新発見などにより、その輪郭が鮮明になりつつある。邪馬台国の位置や倭国の実態とその全体像、「日本」という国号の誕生や「天皇」号が定着するまでのプロセスなどは、どこまで解明されたのだろうか。最新の研究成果をふまえ、古代日本史の迷宮に挑む。
第1章 国号「日本」はいつ始まったのか(「日本」という国号のおこりをさぐる
これまでの諸説を検討する ほか)
第2章 「大化改新」は本当にあったのか(大化改新は「なかった」?
実在の証拠 ほか)
第3章 「天皇」はなぜ登場したのか(五世紀までは「王」だった
日本はなぜ冊封体制からはなれたか ほか)
第4章 王朝交替はあったのか(継体新王朝はあったか
五世紀に「二つの王系」はあったか ほか)
第5章 倭国の登場はいつか(大和朝廷の成立は三世紀中ごろ
大和朝廷成立の背景 ほか)
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