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ちくま新書

劇場政治を超えて

——ドイツと日本

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06113-3

Cコード

0231

整理番号

413

2003/05/06

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

近年の政・財・官界にわたる腐敗や規律の緩みは、「制度疲労」の極致に達している。かつて、このような社会状況は、たとえばヴァイマール期ドイツでも見られた。そこでは「改革」が叫ばれながらも、漠然とした危機感が漂うなかで「決断主義」や「排除の論理」が横行し、居丈高な「世論」が山積する問題を単純化した結果、ヒトラーによる独裁を招くことになった。外交官としてのドイツ体験をもとに、日本政治再生の糸口をさぐる。

目次

第1章 政治危機の深層
第2章 「決断主義」とは何か
第3章 独裁はなぜ生まれるのか
第4章 世論はどこにあるか
第5章 「抵抗勢力」の虚像と実像
第6章 「他者」との共存をめざして

著作者プロフィール

原田武夫

( はらだ・たけお )

1971年生まれ。1993年東京大学法学部を中退し、外務省入省。ベルリンでの在外研修、西欧第一課、大臣官房総務課を経て、2005年3月、北東アジア課北朝鮮班長を最後に自主退職。その後、独立系シンクタンク・原田武夫国際戦略情報研究所を設立し、代表に就任。著書として『北朝鮮外交の真実』(筑摩書房)、『劇場政治を超えて』『騙すアメリカ 騙される日本』(いずれも、ちくま新書)、『「日本叩き」を封殺せよ』(講談社)、『仕掛け、壊し、奪い去るアメリカの論理』(ブックマン社)、『「日本封じ込め」の時代」(PHP新書)などがある。

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