ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
loading...
二〇〇二年末の韓国大統領選挙では当初の予想を覆して盧武鉉が選ばれたが、この選挙はインターネットが帰趨を制するという前例のないものだった。それに象徴されるように、この一五年で韓国の政治・経済は大きく変わった。民主化抗争を経てダイナミックに変貌を遂げた韓国政治。一九九七年にアジア経済危機に巻き込まれたものの、その後劇薬ともいえる新自由主義政策によって急回復を遂げた韓国経済。北朝鮮の活開発危機などの厳しい国際環境の制約の中で、どのような力学が韓国を突き動かしているのか。それに日本はどのように向き合ったらよいのか。韓国の実像に様々な角度から迫る、最新入門書。
序 韓国現代史を理解する四つの視座
第1章 朝鮮半島における冷戦とその変容(南北分断と朝鮮戦争
地域冷戦と朝鮮半島―「ソ連・北朝鮮・中国」と「アメリカ・韓国・日本」 ほか)
第2章 経済発展と経済危機(高度経済成長―その光と影
冷戦と経済発展 ほか)
第3章 開発独裁と民主化―政治主体とその選択(李承晩の第一共和国とその評価
朴正煕政権一八年―その意味と評価 ほか)
第4章 韓国の政治文化と新しいうねり(韓国の政治文化―中央集権的文化をめぐって
日本と朝鮮―近代化の岐路 ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。