太田肇
( おおた・はじめ )1954年生まれ。専門は組織論、モチベーション論。神戸大学大学院経営学研究科修了。京都大学経済学博士。現在、同志社大学政策学部教授。個人を尊重する組織論者として知られ、個の視点から組織や社会について幅広く発言している。主な著書に『公務員革命』『ホンネで動かす組織論』(いずれも、ちくま新書)、『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)、『承認とモチベーション』(同文館出版)、『承認欲求』(東洋経済新報社)など多数ある。
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かつて世界に優秀さを誇った日本の組織は今、活力と信頼を失いつつある。その原因は、組織が個人のホンネから乖離したタテマエ論に支配され、環境の激変により、それが通用しなくなったためではないだろうか。本書では、組織における人びとの行動や人間関係に焦点を当て、さまざまな事例やエピソードを紹介しながら、隠れたホンネがいかに大きな力を持っているかを明らかにし、個人のホンネに基づいた組織づくりを提唱する。
第1部 なぜ、やる気がでないのか(「お客さま第一」のウソ
「ぶら下がり」はじめた社員たち
タテマエ主義で行きづまる組織活性化策
「タテマエによる管理」の失敗―役所を例に)
第2部 ホンネの抑圧が組織を滅ぼす(「公」を装い「私」をとおす
不祥事もタテマエ論から
危険なタテマエの押しつけ)
第3部 ホンネからの組織づくり(「健全な利己心」を出発点に
ホンネの中身を探る
ホンネに届けば人は動く)
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