ちくま新書
リサーチ・クエスチョンとは何か?
佐藤郁哉
著
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「進歩」が輝いた戦後の一時代は、丸山真男の時代でもある。『日本政治思想史研究』によって気鋭の思想史研究者として注目された丸山は、また時論の人ともなった。「超国家主義者」、「日本ファシズム」批判に始まる論考と発言は、進歩的論壇の流れをつくり、今も広く読者を集める。講和問題や朝鮮戦争、ベトナム反戦や憲法九条、天皇問題などに現われる軌跡をたどり、丸山に「持続する気分」をとおして、戦後日本の夢と悔恨をふりかえる。
第1章 先生と私(江戸との出会い
大学紛争 ほか)
第2章 思想家と思想史家―だれが一流思想家か(「一身にして二生を経る」
世代交代と二つのデモクラシー ほか)
第3章 戦争と平和―朝鮮戦争から憲法九条まで(戦後神話は死なない…
『世界』と丸山 ほか)
第4章 リベラルと反共―「反・反共主義」をめぐって(反共ということ
「反・ファシズム」と「反共国家」ソ連 ほか)
終章 天皇と美学(「天皇制」と「執拗低音」
叙勲と美学)
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