ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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近頃あぶない人が増えている。大人も子どももすぐキレる。羞恥心がない。他人の迷惑を顧みない。自分の正義が世界の正義だと勘違いしている。しかし、われわれの脳は、本来かなりあぶないのである。脳は働き者で精密だが、その分実に繊細で、構造も機能も、微妙なバランスの上に成り立っている。ひとつ間違えば、取り返しのつかないことも起こる。その一方で、適切に育み、うまく扱えば、人生を豊かにしてくれる(はずだ)。身近な話題をもとに脳科学の知見を敷衍、「あぶない脳」から浮かび上がる、武器としての脳科学。
第1章 精密にして危うい脳(まずは、ニューロンの話
脳を操る脳 ほか)
第2章 愛と性の脳進化(ケッコンは幸福剤
だから、もてたい!! ほか)
第3章 脳教育の必然(「心の無理論」が社会を滅ぼす
「条件付け」教育の危険 ほか)
第4章 理不尽な脳(犯罪に向かう脳
ちぐはぐな行為と脳損傷 ほか)
第5章 もっと深まる脳(ヒトはなぜ働くのか
脳が視る「死後の世界」 ほか)
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