高瀬淳一
( たかせ・じゅんいち )1958年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋外国語大学現代国際学部・同大学院国際コミュニケーション研究科教授、早稲田大学社会科学部・商学部講師。専門は情報政治学。著書に『情報と政治』『情報政治学講義』(新評論)、『サミット』(芦書房)、『武器としての<言葉政治>』(講談社選書メチエ)、『「不利益分配」社会』(ちくま新書)など。
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財政赤字という経済問題と、少子高齢化という社会問題を背景に、日本はこれからしばらく「不利益」の分配、負担増の時代が続く。どの政党のどの首相が政権についても、この時代の宿命は避けて通れない。こうした時代の政治がうまく機能できるかどうかは、「政治家の技量にたいする市民の判断力」と、「政治力」の復権にかかっている。「利益分配」から「不利益分配」への転換点となった、小泉政権以前・以後の政治文化のちがいを明らかにするとともに、不利益分配時代の個人と政治と社会の関係をとらえなおす、目からウロコの政治学入門。
序章 小泉クーデタの真相
第1章 「不利益分配政治」への移行
第2章 ゆらぐ日本の政治文化
第3章 不利益分配社会の国家像
第4章 政治力の復権
第5章 「見せる政治」と「魅せる政治」
第6章 デファクト首相公選時代
終章 首相の選び方
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