矢田部英正
( やたべ・ひでまさ )1967年生まれ。筑波大学大学院卒、体育学修士。武蔵野身体研究所主宰。学生時代は体操競技を専門とし、全日本選手権、インカレ等に出場。選手時代の姿勢訓練が高じて、日本の伝統的な身体技法の研究に携わる。身体を軸とした「物づくり研究」は、椅子・食器・服飾・建築と広い守備範囲を持っている。著書に『椅子と日本人のからだ』『たたずまいの美学』『美しい日本の身体』『日本人の坐り方』など。撮影:疋田千里
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日本古来の身体技法が見直されている。その要は「腰肚」や「臍下丹田」に収斂されたのち、形を練り、整え崩し、「たたずまい」としてあらわれる。都市にあっても自然に適い、からだがおのずから発する美しさとは何か。キモノ、坐法、仏像、能などの伝統文化を渉猟しながら、連綿と受け継がれてきた日本の身体技法を究め、私たちの身に沁み込んだ立居振舞いの美学を再発現する意欲的な試み。
第1章 和服のたたずまい
第2章 「しぐさ」の様式
第3章 身に宿る「花」の思想
第4章 日本美の源流を彫刻にたずねる
第5章 日本人の坐り方
第6章 日本の履物と歩き方
第7章 基本について
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