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ちくま新書

「中国問題」の内幕

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06409-7

Cコード

0231

整理番号

706

2008/02/05

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

日中貿易はすでに日米貿易の規模を超えた。その一方で、中国の国防予算は毎年二ケタの上昇を続け、しばしば「反日」騒動が起きるなど、「政冷経熱」の日中関係は依然として予断を許さない微妙な段階にある。さらに近年の資料争奪戦や激しい環境破壊、台湾との高まる緊張関係は、世界秩序に大きな影響を及ぼしている。しかも、国内の格差の拡大は中国社会を極めて不安定なものにしている。「台湾問題」「共青団と上海閥」「人民解放軍」「格差問題」「中央宣伝部とメディア」「一党独裁下の資本主義」などのテーマを通じ、矛盾を抱えながら膨脹する巨大国家の行方を解剖する。

目次

プロローグ―「不思議の国」と付き合う法
第1章 温家宝首相の来日を追う
第2章 歴史に呪縛された日中関係
第3章 試練に立つ共産党支配
第4章 台頭する共青団の実力
第5章 中国軍の思想と行動
第6章 社会を破壊する格差
第7章 党中央宣伝部とメディアの自由
第8章 未完の「胡錦涛革命」

著作者プロフィール

清水美和

( しみず・よしかず )

1953年名古屋市生まれ。京都大学経済学部卒業。中日新聞社(東京新聞)に入社し、北京語言学院留学、コロンビア大学東アジア研究センター客員研究員、香港特派員、北京特派員、中国総局長、編集委員を終て、現在は東京新聞論説委員。200う年、『中国農民の反乱』によりアジア太平洋貨特別員を、07年には日本記者クラブ賞を受賞する。主な著書に『「中国問題」の内幕』(ちくま新書)、『中国農民の反乱』『「人民中国」の終焉』(いずれも+α文庫、講談社)、『中国はなぜ「反日」になったか』(文春新書)などがある。

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