拝金社会主義 中国
向銭看
銭に向かって進め!
一九七八年に改革・開放政策を実施し、経済的に自由になった中国。人々は革命の心を失い、金儲けに邁進し、共産党は特権を貪っている。これでも中国は社会主義国家なのか?
- シリーズ:ちくま新書
- 836円(税込)
- Cコード:0295
- 整理番号:829
- 刊行日:
2010/02/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:978-4-480-06534-6
- JANコード:9784480065346
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中国は、「共産党が支配する社会主義国家」がこの地球から消えていくのを防ぐため、個人による金儲けを解禁、奨励してきた。その結果、中国経済は大躍進を遂げ、人々はリッチになった。その一方で、職に就けない大卒者が七百万人にも達し、階級差が生まれ、農民たちは最下層で貧しさに喘いでいる。国は生き残ったが「社会主義」は生き残ったのだろうか?経済だけは加速しながら、その陰で様々な問題が浮き彫りになってきた、隣の国では今何が起きているのか。
第1章 改革開放で何が変わったのか(「向前看」から「向銭看」への大転換
大学入試が再開―知識人弾圧から知識人尊重へと転換 ほか)
第2章 「向銭看」行進曲に合わせて踊っていたら(「銭!」とせがむ群衆に代わって
マイホーム、マイカーに向かって進め! ほか)
第3章 結婚できない「デキル女」たち(なぜ「デキル女」が結婚できないのか?
公園で婿を探す、「デキル女」の父母たち ほか)
第4章 銭に向かって進んだ結果の就職難(二〇〇九年だけで二〇〇万人の大卒生が未就労
大卒就職率低下のわけ ほか)
第5章 「先富」から「共富」への苦闘―格差と優遇策の狭間で(不平等な条件下での競争が増幅させた格差と階級
共産党が資本家階級を容認?! ほか)
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