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ちくま新書

日本語は亡びない

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06540-7

Cコード

0281

整理番号

834

2010/03/08

判型

新書判

ページ数

192

解説

内容紹介

昨今、日本語の存亡を憂う言説で溢れている。しかし、本当に日本語は亡びるのか?外国語としての日本語は活気に溢れ、学習者は約三〇〇万人に及ぶほど、未曾有の日本語人気に沸いている。インターネット時代の英語の圧倒的優位が叫ばれているが、庶民の間では現在も将来も、日本人の生活語は日本語だけに留まるであろう。庶民に支えられている日本語を見つめることから、大胆かつ繊細に、日本語の底力を徹底的に解明する。

目次

第1部 日本語は亡びない(水村美苗『日本語が亡びるとき』を読む
日本語は乱れているか
日本語を守る「堀川」―五つの免疫効果とは
「死にかけた」のは英語の方―歴史的検証)
第2部 日本語を発信する(偽装する日本語
日本語文法と世界平和―日本語の世界観)
第3部 二人のみゆき―日本的視点の表現者(宮部みゆきの下町
中島みゆきの地上
ハーンの憂い、クローデルの祈り)

著作者プロフィール

金谷武洋

( かなや・たけひろ )

1951年北海道生まれ。函館ラサール高校から東京大学教養学部卒業。ラヴァル大学で修士号(言語学)。モントリオール大学で博士号(言語学)取得。専門は類型論、日本語教育。カナダ放送協会国際局などを経て、現在、モントリオール大学東アジア研究所日本語科科長。カナダでの20年にわたる日本語教師の経験から、日本語の学校文法が、いかに誤謬に満ちているかを訴え、新しい日本語文法の構築を提唱している。著書に『日本語文法の謎を解く』(ちくま新書)、『日本語に主語はいらない』(講談社選書メチエ)がある。

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