岩間敏
( いわま・さとし )1946年鳥取県生まれ。早稲田大学法学部卒。日本経済新聞社、トヨタ自販系研究所を経て石油開発公団(後の石油公団)に入る。通商産業省調査員、ハーバード大学中東研究所客員研究員、石油公団パリ事務所長、計画部長、ロンドン事務所長、理事等を経て、現在、石油問題研究家。著書に『石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」』(朝日新書)、『アジアのエネルギー・環境と経済発展』(共著、慶應義塾大学出版会)の他、雑誌論文多数。
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二一世紀に入り、石油をめぐる世界情勢は激変した。アジア新興国の台頭で需給が逼迫するなか、石油は投機商品となり、原油先物市場において石油価格は「第三次石油危機」と言えるほど異常な高騰を見せた。そのうえ、中国やロシアによる国際政治上の地位をめぐる石油外交や、多国籍企業たる国際石油会社による熾烈な権益争奪戦が密かに進行しているのだ。最前線で石油権益交渉に長年携わってきた専門家が、知られざるその内幕を描き出し、日本のとるべき石油戦略を提示する。
第1章 石油価格はなぜ乱高下するのか
第2章 中東の終わらない危機
第3章 ロシアの野望
第4章 中国の台頭
第5章 アメリカの新エネルギー政策
第6章 日本のとるべき石油戦略
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