仏教の身体感覚
坐る。称える。瞑想する。
坐禅、念仏、瞑想。仏教は身体性を強めることによって、大衆を救済する宗教となった。論理的な問題として語れない仏教信仰の世界を、身体感覚という観点から考える。
- シリーズ:ちくま新書
- 814円(税込)
- Cコード:0215
- 整理番号:845
- 刊行日:
2010/05/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06547-6
- JANコード:9784480065476
- 在庫 ×
仏教は、呪術性と身体性を強めることによって、人々を救済する宗教となった。たとえば、坐禅。あるいは、念仏。こうした呼吸法をともなう身体感覚をつうじて、仏の教えははじめて深々と腑に落ちる。宗教とは信仰の世界の話であり、論理の積み重ねだけで語ることはできない。仏教は、老病死に向き合う高齢者にどう応えられるのか。生きることに虚しさをおぼえる人々に、どう語りかけることができるのか。現代から、あらためて問う。身体感覚から読み解く仏教史2500年。
第1章 ブッダとダルマ―仏教を実感するとき
第2章 縁起・空、そしてこころの変革
第3章 仏教の変容と救済―インドから中国・日本へ
第4章 法華経―現世に向き合うとき
第5章 浄土教と日本人の霊魂観
第6章 華厳経の現代―その世界観・生命観
終章 いのちという身体感覚
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