長谷川三千子
( はせがわ・みちこ )1946年東京生まれ。東京大学文学部(哲学科)卒業。同大学院博士課程中退。東京大学文学部助手を経て、現在、埼玉大学教授。著書に『からごころ――日本精神の逆説』(中公叢書)、『バベルの謎――ヤハウィストの冒険』(中央公論新社、和辻哲郎文化賞)、『正義の喪失――反時代的考察』(PHP文庫)、『民主主義とは何なのか』(文春新書)『長谷川三千子の思想相談室』(幻冬舎)などがある。
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「日本語の哲学」を目指すとは、いったいどんなことなのか。―少なくともそれは、古代ギリシャに始まった西洋の哲学をただ日本語で受容する、ということではないはずである。かつて和辻哲郎が挑んだその課題は、いま、もっとも挑戦しがいのあるテーマとして研究者を待ちかまえている。ここに展開するのは、パルメニデス、デカルト、ハイデッガーといった哲学者たちと、「日本語」をもって切りむすぶ、知的バトルの数々である。これまでに類を見ない知的冒険の姿がここにある。
第1章 日本語と哲学
第2章 デカルトに挑む(学問語と日常語のたたかい
「私」がきりひらく道)
第3章 「ある」の難関(パルメニデス
ヘーゲルの苦闘)
第4章 ハイデッガーと和辻哲郎
第5章 「もの」の意味
第6章 「こと」の意味
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