ニッポンの海外旅行 ─若者と観光メディアの50年史
なぜ最近の若者は海外旅行に
行かなくなったのか?
なぜ最近の若者は旅に出なくなったのか? 戦後の各時代を象徴するメディアから、旅の形がどのように変化したか読み解き、現在の海外旅行が持つ問題の本質に迫る。
- シリーズ:ちくま新書
- 858円(税込)
- Cコード:0236
- 整理番号:854
- 刊行日:
2010/07/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:978-4-480-06559-9
- JANコード:9784480065599
- 在庫 ×
「最近の若者は海外旅行に行かなくなった」といわれて久しい。二十代の出国者数は一九九六年にピークを迎え、十年あまりで半減した。それを若者の変化だけで問題化するのは正しくない。海外旅行の形も、大きく変わってきたのである。本著は『何でも見てやろう』、「地球の歩き方」、『深夜特急』、「猿岩石」など、時代を象徴するメディアとそれらが生まれた社会状況を分析し、日本の若者が海外をどう旅してきたのかを振り返る。そして現在の海外旅行が孕む問題の本質を、鮮やかな社会学的アプローチで明らかにする。
はじめに―「なぜ最近の若者は海外旅行に行かなくなったのか」という問題
第1章 「海外」と「観光」の系譜
第2章 「歩く」旅の源流―1960s
第3章 日本の若者たちが、ヨーロッパを歩き出す―1970s
第4章 『深夜特急』に乗って、アジアを「発見」する―1980s
第5章 海外で「日本」を生きる―1990s
第6章 「買い・食い」中心の短期旅行、やがて旅行離れ―2000s
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