宮田律
( みやた・おさむ )1955年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。現在は静岡県立大学准教授。専門はイスラム地域研究・国際関係論。著書に『中東イスラーム民族史』『物語 イランの歴史』(以上、中公新書)、『中東 迷走の百年史』(新潮新書)、『現代イスラムの潮流』(集英社新書)など多数。
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「過激派」と聞いて、何を思い出すだろうか?ビンラディン率いるアルカーイダ、それとも南米の革命軍?日本では忘れ去られているが、広く世界に目を向ければ、暴力によって社会を変えようとする過激派はまだまだ存在し、影響力を持っている。そこで、本書では、世界の過激派の思想や活動を追うことで、世界の闇に迫る。不法移民、麻薬ネットワーク、原理主義、極右など、いままで描かれなかった新たな世界地図。
第1章 国家からの自由アジア(中国の格差を体現するウイグル―東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)
中央アジアにイスラム国家を、解放党(ヒズプット・タフリール) ほか)
第2章 原理主義の猛威中東(アフガニスタン・パキスタンにまたがる脅威―タリバン
サウジアラビアからイエメンへ―アラビア半島のアルカーイダ ほか)
第3章 暴力大陸アフリカ(世界で最も冷酷、残忍な組織―ウガンダ神の抵抗軍
エチオピアとソマリアの悪夢―オガデン民族解放戦線 ほか)
第4章 多民族ゆえの悲劇ヨーロッパ(ロシアを揺るがす女性たち―黒い未亡人
イギリスからの離脱を目指す―リアルIRA ほか)
第5章 北は右へ、南は左へアメリカ(不幸を願う宗教団体―キリスト教右派
アメリカの価値観に反する「鼻つまみ者」―国家社会主義運動 ほか)
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