北朝鮮と中国 ─打算でつながる同盟国は衝突するか
見えなかった依存と牽制の真実
いっけん良好に見える中朝関係だが、実は恐れ、警戒し合っている。熾烈な駆け引きの背後にある両国の思惑を、協力と緊張の歴史で分析。日本がとるべき戦略とは。
- シリーズ:ちくま新書
- 858円(税込)
- Cコード:0231
- 整理番号:979
- 刊行日:
2012/09/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06683-1
- JANコード:9784480066831
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北朝鮮にとって中国は、食糧・エネルギー・貿易・技術・安全保障すべてにおいて国家存続の生命線。中国にとって北朝鮮は、地政学上重要な緩衝地帯であり、豊富な地下資源など、“埋蔵利権”の宝庫である。一心同体に見える両国だが、実際は恐れ、警戒し合っている。その熾烈な駆け引きの背景にある互いの思惑を、緊張と協力の歴史とともに分析。さらに、核開発やミサイル問題、日本最大の懸案である拉致被害者の帰国問題、北朝鮮混乱・崩壊時の米中の予測まで。極東アジアの今後を左右する中朝関係の行方を探る。
第1章 最高指導者の死報
第2章 三代世襲と権力構造―後継者を支える幹部と中国の関係
第3章 北朝鮮の外交―生き残るための戦術
第4章 食糧とエネルギー―中朝経済の歴史
第5章 強盛大国構想と中国型資本主義―北朝鮮経済の未来
第6章 油断ならない隣人―利用価値と安全保障
終章 正恩体制と日本外交
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