五味洋治
( ごみ・ようじ )1958年長野生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。83年中日新聞入社、現在東京新聞編集委員。97年韓国延世大学に語学留学。韓国ソウル支局、中国総局勤務を経て、米ジョージタウン大学にフルブライトフェローとして在籍。著書には、『南武線物語』『どうしてアナタは韓国(ウリナラ)にきたんですか?』『中国は北朝鮮を止められるか』『父・金日成と私――金正男独占告白』などがある。
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北朝鮮にとって中国は、食糧・エネルギー・貿易・技術・安全保障すべてにおいて国家存続の生命線。中国にとって北朝鮮は、地政学上重要な緩衝地帯であり、豊富な地下資源など、“埋蔵利権”の宝庫である。一心同体に見える両国だが、実際は恐れ、警戒し合っている。その熾烈な駆け引きの背景にある互いの思惑を、緊張と協力の歴史とともに分析。さらに、核開発やミサイル問題、日本最大の懸案である拉致被害者の帰国問題、北朝鮮混乱・崩壊時の米中の予測まで。極東アジアの今後を左右する中朝関係の行方を探る。
第1章 最高指導者の死報
第2章 三代世襲と権力構造―後継者を支える幹部と中国の関係
第3章 北朝鮮の外交―生き残るための戦術
第4章 食糧とエネルギー―中朝経済の歴史
第5章 強盛大国構想と中国型資本主義―北朝鮮経済の未来
第6章 油断ならない隣人―利用価値と安全保障
終章 正恩体制と日本外交
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