学力幻想
教育改革は、
なぜ同じ失敗を
くり返すのか?
日本の教育はなぜ失敗をくり返すのか。その背景には、子ども中心主義とポピュリズムの罠がある。学力をめぐる誤った思い込みを抉り出し、教育再生への道筋を示す。
「ゆとり教育」は学力の低下や格差を招いたとして多くの批判にさらされた。だが歴史的に見れば、そうした教育政策の揺り戻しは、幾度となく繰り返されてきたお決まりの対立図式にすぎない。このような構図の背景にあるのが、私たちの学力なるものへの過剰なとらわれであり、「子ども中心主義」と「ポピュリズム」という二つの罠である。本書は、教育論議を呪縛する「学力幻想」を、その思想的背景を掘り下げることで相対化し、教育問題への新しいアプローチを提示する試みである。
序章 いま、なぜ「学力幻想」か?
第1章 学力問題をめぐる二つの罠―子ども中心主義の罠とポピュリズムの罠
第2章 子ども中心主義の罠―教えるということの公共性
第3章 ポピュリズムの罠―「みんなできる」という幻想
第4章 学力問題が再び政治化する
第5章 政治化する学力問題の最前線―一人の子どもも落ちこぼれさせない法律
第6章 学力幻想を超えて―カリキュラム・イノベーションの方へ
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