ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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福島第一原発事故の汚染水問題は、高濃度汚染水の漏出が起こるなど、事故発生直後から始まっていたが、抜本的な対策は先送りされ、後手後手の応急対策を重ねるうちに、事態は深刻化してしまった。いったい、どのような対策が講じられ、どのような点が障壁となっているのか。福島原発事故の官邸助言チームの事務局長として最前線での対応に当たった著者が、第一線にいたエンジニアでなければ知り得ない経緯と現状を明かし、今後の課題を展望する。
第1章 東京オリンピックと汚染水(安倍総理発言
厄介な汚染水
汚染水問題)
第2章 緊急対策から抜本対策へ(東京電力と政府の取り組み
先行き不透明な汚染水処理
先送りされた対策―東京電力と政府の綱引き)
第3章 低レベル汚染水の海洋放出(汚染水の予言
高レベル汚染水と低レベル汚染水
人為的な海洋放出は悪いことだったのか)
第4章 水産物への影響(福島県の水産物の状況
水産物の安全性確保
海洋と湖沼・河川の汚染レベル
水産物の安全性)
第5章 困難を乗り越えて(現場作業員の長期の安定確保
現場技術力の蓄積と継承を
「食の安全」を守るために)
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