古代インドの思想 ─自然・文明・宗教
通底する自然と思考
インダス文明の謎とヒンドゥー教の萌芽。アーリヤ人侵入とヴェーダの神々。ウパニシャッドから仏教・ジャイナ教へ……。多様性の国の源流を、古代世界に探る。
- シリーズ:ちくま新書
- 880円(税込)
- Cコード:0214
- 整理番号:1098
- 刊行日:
2014/11/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06802-6
- JANコード:9784480068026
- 在庫 ×
最大の民主主義国家であり、多様な民族・言語・宗教の坩堝であるインドをまとめる価値観とは何か。緻密な哲学思想や洗練された文学理論など、高度に発達した「知の体系」は、いかに生まれたか。厳しくも豊かな自然環境がインド人に与えた影響とは。外の世界から多くを受け入れながら矛盾なく深化・発展させることで、独自の文化や思想を生み出し、世界中に波及させてきた。ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教…。すべてを包み込むモザイク国家「インド」の源流を古代世界に探る。
第1章 インドの大地と自然―思想と宗教を育んだ風土(ひとつのインド―「地理的インド」の統一性
いくつものインド―「風土的インド」の多様性
天然の恵みと食料生産)
第2章 インダス文明と原ヒンドゥー教―半乾燥地域の先史文明(インダス文明の環境と社会
インダス文明の文化と宗教―仏教・ヒンドゥー教との絆
インダス文明の位置づけ―形成から解体まで)
第3章 アーリヤ人の侵入とヴェーダの神々―モンスーンとの出会いと衝撃(アーリヤ人の到来と背景事情
モンスーンとの出会い
自然の猛威とリグ・ヴェーダの神々
リグ・ヴェーダの神観念―インド的自然と神々の世界)
第4章 ウパニシャッドから仏教・ジャイナ教へ―ガンジス平原と森林の思考(アーリヤ人の東漸と「森の民」
ブラーフマナからウパニシャッドへ―神への祭祀から自己への沈潜へ
都市の形成と新思想の興り―仏教とジャイナ教の時代へ
輪廻と解脱―「救いの方程式」の確立)
第5章 仏教と雨―修行者の暮らしと教団の成立(修行者と森林
修行者と雨季
仏教教団と世俗社会)
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