ちくま新書
リサーチ・クエスチョンとは何か?
佐藤郁哉
著
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日本人なら、誰もが習い覚えた『方丈記』。その作者の鴨長明といえば、「数寄」の語で語られ、ディレッタントともいわれてきた。地方、その世界観は、しばしば仏教的無常観といわれてきた。これまで鴨長明の名は、かなりの長きにわたってよく知られてきたが、その像は、なかなかひとつに結ばれなかった。そこで、『方丈記』に『無名抄』『発心集』を加えた三作から、新たな鴨長明像を提出する。そして、「ゆく河の流れは絶えずして」にはじまる世界観がなぜ現代人の心によく響くのかを明らかにする。
序 ゆく河の流れは
第1章 鴨長明―謎の部分
第2章 長明の生涯―出家まで
第3章 『無名抄』を読む
第4章 『方丈記』―その思想とかたち
第5章 『発心集』とは何か
第6章 歿後の長明
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