山田昌弘
( やまだ・まさひろ )1957年東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを歴任 。著書に『近代家族のゆくえ』『結婚の社会学』『家族のリストラクチュアリング』 『パラサイト・シングルの時代』『家族というリスク』『パラサイト社会のゆくえ』『希望格差社会』などがある。
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女は女らしく、男は男らしく―。旧態依然とした価値観だが、どっこい今も生き残っている。どうしてなのだろうか?性別の「らしさ規範」(女らしさ・男らしさ)が社会から消えないのは、どういう相手を性愛の対象として好きになるかという、人間の「感情」に固く結びつけられているからだ。しかも面倒なことに、性別規範は男女非対称にできている。だから「できる女はモテる」ということにはならない。本書では、社会的な性別機能の身も蓋もない現実を、透徹した視線で分析。男女それぞれの生き難さのカラクリを解剖し、社会構造変化の中でそれがどう
第1章 男と女の関係学
第2章 男らしさ・女らしさとは何か?
第3章 性別規範の機能―社会にどのように利用されているか
第4章 性差別の背景―できる女はモテないか?
第5章 近代社会の構造転換―男女の生き難さの変貌
?謔U章 ジェンダーの発達理論
第7章 ケアは女の役割か―男が触ると「いやらしい」?
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