鈴木浩三
( すずき・こうぞう )鈴木 浩三(すずき・こうぞう):1960年東京生まれ。中央大学法学部卒。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻修了。博士(経営学)。東京都水道局勤務。経営史家。主に経済・経営の視点から近世を研究している。著書『江戸の都市力』『地形で見る江戸・東京発展史』(以上、ちくま新書)、『江戸の風評被害』(筑摩選書)など。
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繁栄を誇った未曾有の大都市「江戸」は、どのように造られ、どのようにして人々の暮しを支えていたのか。自然地形を活かして、都市の骨格や、万全の防衛体制が定まったのが江戸の姿であった。天下普請によるインフラ整備や参勤交代などはヒト・モノ・カネの流れを生み出し、水運網の整備は全国の結びつきを強めた。家康が造ったこの町は、そうして経済を刺激し続け、エネルギッシュな大都市へと発展したのだ。本書は、江戸の歴史を地理、経済、土木、社会問題など多視点から見ていくことにより、その本質、発展の秘密に迫る一冊である。
第1章 家康以前
第2章 百万都市への道―自然地形を活かした防衛都市
第3章 成長の時代―城下町建設と貨幣経済
第4章 幕府の体制固め―水運網と支配システム
第5章 都市の管理システム―自治と市場のメカニズム
第6章 都市問題とセーフティネット
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