新谷尚紀
( しんたに・たかのり )1948年広島生まれ。現在、國學院大学文学部および大学院教授。国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授。社会学博士(慶應義塾大学)。早稲田大学第一文学部史学科卒業。同大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。『伊勢神宮と出雲大社――「日本」と「天皇」の誕生』『伊勢神宮と三種の神器――古代日本の祭祀と天皇』(2009、2013年講談社メチエ)『葬儀の変遷史』『民俗学とは何か――柳田・折口・渋沢に学び直す』(2015、2011年、吉川弘文館)
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日本の神道とは何なのか。それは、いくつもの信仰が、繰り返し「上書き保存されたもの」と捉えることができる。古代天皇の神祇祭祀に、仏教や儒教・陰陽道等が流入、さらに幽界霊界の存在への信仰が加わって、混沌としたまま全てを含みこむ形で展開。そのため、日本の神道は複雑に見えるのだ。本書では、その後、さらに天皇崇拝を中心とする近代の国家神道を経て、現代の宗教法人神社本庁が統括する神社神道へと至る変遷全体を追う。伝承分析の手法によって上書き保存の履歴を解明しつつ、変わることなく伝承されてきた神道の中核部分をあらわにする
第1章 日本書紀の「神道」
第2章 古代神道―古代国家と古代天皇
第3章 神身離脱と三宝帰依
第4章 中世神道―混沌と創造
第5章 近世神道―学問と世俗
第6章 近代立憲国家の近代神道
第7章 現代社会の神社神道
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