田村秀
( たむら・しげる )1962年生まれ。北海道出身。東京大学工学部卒。博士(学術)。自治省、香川県企画調整課長、三重県財政課長、東京大学教養学部客員助教授、新潟大学法学部教授・学部長を経て、現在は長野県立大学グローバルマネジメント学部教授。専門は行政学、地方自治、公共政策。著書には『暴走する地方自治』『地方都市の持続可能性』(どちらも、ちくま新書)、近著に『公立大学の過去・現在そして未来』(玉川大学出版部、2021年)など多数。
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地方分権の声も虚しく現在の日本は東京ひとり勝ちである。人口データを見ても経済力を見ても、明らかなこの状況、しかしこのままでは行き着く先は共倒れしかない。市町村合併といった具体策も実行されたが、むしろその副作用が露呈した。少子高齢化と長期低迷の時代、地方は衰退するしかないのか?公共政策に精通する研究者が、全国各都市の栄枯盛衰を人口・産業・競争関係などから俯瞰し、さらに道州制や首都機能移転など、これまでの議論を整理。一風変わった視点から暗い将来像を振り払い、地方が生き残る条件を再検討する。
第1章 データにみる東京ひとり勝ち(都市ランキングの罠
都市力を測る7つのデータ
7つのデータから全国を俯瞰する)
第2章 だれが都市を殺すのか(2045年、衝撃の未来
平成の大合併とは何だったのか
道州制論議は消えたのか?
首都機能移転は可能か)
第3章 国策と地方都市(江戸時代までの全国の人口推移―日本海側の存在感
富国強兵と殖産興業―日本海側から太平洋側へ
鉱業都市の天国と地獄
北海道誕生は国策の賜物
軍事都市の戦前戦後)
第4章 都市間競争の時代へ(企業城下町の繁栄と衰退
代表的なライバル都市を比較する)
第5章 人口減少時代に生き残る都市の条件(変わる、変える「都市の価値」
都市の繁栄は)
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