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ちくま新書

使える!「国語」の考え方

読む書く力は必要だけど、授業で身につくの? 小説と評論、どっちも学ばなきゃいけないの? 国語にまつわる疑問を解きあかし、そのイメージを一新させる。

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07194-1

Cコード

0281

整理番号

1380

2019/01/07

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

国語の授業はとかく批判されがちである。つまらない、役に立たない、小説を読む意味はない、といった声が聞こえてくる。そのため、論理力をつけるための内容に変えるべきだという意見も強まっている。でも、それで本当に国語の力はつくのだろうか?そこで、文学、論理といった枠にとらわれないで、読む力・書く力を身につけるための新しい考え方を提案する。これまでなかった国語の授業がここにお披露目される。

目次

第1章 現代文の授業から何を学んだのか?
第2章 小説を読むことの意味を問う
第3章 教科書にのる名作にツッコミをいれる
第4章 「論理的」にもいろいろある
第5章 理解されやすい文章のセオリー
第6章 情報を整理し、ストーリーをつくる
第7章 論理ではなく、論拠を探せ!
第8章 すべての事実は物語られる

著作者プロフィール

橋本陽介

( はしもと・ようすけ )

1982年、埼玉県生まれ。慶應義塾志木高等学校卒、慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程修了。博士(文学)。慶應義塾志木高等学校講師(国語科)等を経て、現在、お茶の水女子大学基幹研究院助教。専門は中国語を中心とした文体論、比較詩学。著書に『7力国語をモノにした人の勉強法』(祥伝社文庫)『物語における時間と話法の比較詩学』(水声社)『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ)『日本語の謎を解く』(新潮選書)『ノーベル文学賞を読む』(角川選書)などがある。

この本への感想

第4章くらいまでは各章の内容は面白いものの、関連がイマイチわからなかったのですが、後半のまとめ方は素晴らしく一気に読み終えました。伏線を綺麗に回収したミステリを読んだような読後感を新書で得られるとは、嬉しい驚きです。
”すべての事実は物語られる”という最終章のタイトルがとても好きです。小説(フィクション)なんてなんの役にもたたないと考えている人は、この本を読み終えた後、きっと認識を改めると思います。

よい読書体験でした。ありがとうございました。

nao

さん
update: 2019/01/29

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