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ちくま新書

歴史としての東大闘争 

——ぼくたちが闘ったわけ

安田講堂事件から五十年。東大闘争とは何だったのか。当事者として、また歴史家として学生運動の過程と社会的・歴史的背景を検証。闘争の思想的意味を問い直す。

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07200-9

Cコード

0295

整理番号

1383

2019/01/07

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

東大闘争とは何だったのか。かつて当事者であり、その後歴史家になった者の視点から、学生運動の実情と社会的・歴史的背景を捉えなおす。東大闘争においてもっとも力を持っていたノンセクト・ラディカルは当時どう考え、そして闘争後、どのようにして「新しい社会運動」へと移っていったのか。新旧左翼共通に影響を与えたスターリン主義的な思想と行動という歴史的な負の遺産はどう総括すべきなのか。安田講堂事件から五〇年という節目に、東大闘争を多角的に見つめなおす試み。

目次

第1章 東大闘争の経過と思想的意味―「たった一人の反乱」まで(東大闘争の経過と特徴
大学闘争の思想的意味)
第2章 反戦運動と生き方の模索―闘争前の東大キャンパス(東大のヴェトナム反戦運動
私の読書傾向と理論的関心 ほか)
第3章 ノンセクト・ラディカリズム論―共感と批判を込めて(ノンセクト・ラディカリズムの政治観
日共・民青の「ラディカリズム批判」の批判 ほか)
第4章 その後の運動とソ連崩壊―「新しい社会運動」か(諸社会運動への関わり
新旧左翼の行き詰まり ほか)
第5章 大学闘争はいかに研究されたか(社会学的研究
歴史家の見方)

著作者プロフィール

富田武

( とみた・たけし )

1945年福島県生まれ。成蹊大学名誉教授。専門はロシア・ソ連政治史、日ソ関係史。東京大学法学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程満期退学。予備校講師、大学非常勤講師などを経て成蹊大学法学部教授、同法学部長などを務める。著書『歴史としての東大闘争――ぼくたちが闘ったわけ』(ちくま新書、2019年)、『スターリニズムの統治構造――1930年代ソ連の政策決定と国民統合』(岩波書店、1996年)、『戦間期の日ソ関係――1917-1937』(岩波書店、2010年)、『シベリア抑留』(中公新書、2016年、アジア太平洋賞特別賞受賞)など。

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