加藤重広
( かとう・しげひろ )1964年青森県生まれ。東京大学文学部言語学科卒業、同大学院博士課程修も文学博士。専門は言語学(統語論、語用論)。富山大学人文学部助教授などを経て、現在、北海道大学大学院文学研究科准教授。著書に『みんなの日本語教室』(三笠書房)、『日本語修飾構造の語用論的研究』(ひつじ書房、第22回新村出賞受賞)、『ことばの科学』(ひつじ書房)、『日本語学のしくみ』(研究社)、共著に『日本語を知るための51題』『言語学入門』(以上、研究社)などがある。
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言語学の全体像を俯瞰しながら、興味深いところや重要な分岐点にさしかかっている議論、新しい枠組みと変化しつつあること、古い知識をどう更新すべきか悩ましい問題などを、一見ランダムなやり方で取り上げることで、「言語学の今」を浮かび上がらせる。
第1章 言語学の現在地(社会言語学と多様性研究
社会言語学と差別の問題 ほか)
第2章 言語学をいかに役立てるか(接触する言語とクリオール
語用論の使い方 ほか)
第3章 近代言語学を読みなおす(近代言語学の誕生
ことばをタイプ別に区別していくために ほか)
第4章 記述言語学の技法(言語学は自然科学だ
「正しい日本語」という呪縛 ほか)
第5章 社会言語学から複雑系言語学へ(言語学の表舞台とバックステージ
ソシュールという里程標と亡霊 ほか)
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