鈴木浩三
( すずき・こうぞう )鈴木 浩三(すずき・こうぞう):1960年東京生まれ。中央大学法学部卒。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻修了。博士(経営学)。東京都水道局勤務。経営史家。主に経済・経営の視点から近世を研究している。著書『江戸の都市力』『地形で見る江戸・東京発展史』(以上、ちくま新書)、『江戸の風評被害』(筑摩選書)など。
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江戸・東京の古今の地図から、自然地形に逆らわない町づくりの歴史が鮮やかに見えてくる。河川・水道・道路・鉄道などのインフラ発展史をビジュアルに読み解く。等高線と赤色立体地図を通じて江戸・東京を見ると、地形を変える都市改造もあったが、基本は自然地形を活かしたまちづくりがなされてきたことがわかる。明治以降の東京は、その時々の経済や社会などの環境変化を反映しながら大きく姿を変え続けてきたが、東京の市街の主な骨格は、江戸時代から引き継がれ、現代に至っているのだ。古今の地図で確認できる土地利用の変化から、河川・水道・道路・鉄道といったインフラ発展の歴史を叙述しつつ、江戸・東京の発展のプロセスを図解してゆく試み。
1 近世(もともとの江戸・東京
地形を活かした江戸と江戸城
上水と地形
地震・水害・大火と地形)
2 近現代(江戸を受け継いだ東京
鉄道発展の時代
人口増加とインフラの整備
多摩の工業と住宅)
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