宇宙の地政学
国策から民間へ、国威発揚からビジネスへ、平和利用から軍民一体へ……と大きくシフトする宇宙開発。覇権を争う米国と中国、そして日本の最新事情をレポート
21世紀に入って中国が独力で有人宇宙飛行に成功、著しい躍進を遂げ、米国の宇宙覇権を脅かすほどとなった。同時に米国ではニュースペースと呼ばれる民間宇宙ベンチャー企業等の開発が本格化し、宇宙の地政学は米ソから米中へ、国策から民間へ、国威発揚からビジネスへ、そして平和利用から軍民一体へと大きくシフトした。月探査から月基地建設、さらに将来的には、火星移住も計画されている。世界中で活気づく宇宙開発の最前線をぜんぶレポートする。
プロローグ 宇宙を制する者が「未来」を手にする
第1章 月をめぐる熾烈な争奪戦(米中、第二の「スペースレース」の行方
中国の月探査計画「嫦娥」の全貌 ほか)
第2章 米中が火花を散らす宇宙の激戦区(火星探査へのいばらの道
一発勝負に賭けた中国の火星探査機「天問」 ほか)
第3章 国家の威信をかけた中国の宇宙開発(宇宙開発史年表
スプートニク・ショックが拓いた「宇宙の時代」 ほか)
第4章 躍動する米国の宇宙ベンチャー「ニュースペース」(宇宙の構造と衛星の軌道
米国ロケット開発の過去、現在、未来 ほか)
第5章 日本の宇宙開発と宇宙安全保障(ゼロからのスタートとなった日本の宇宙開発
世界をリードする日本の精緻な深宇宙探査 ほか)
エピローグ 日本が「未来」を手にするために
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