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ちくま新書

哲学の問い

問いを育て、思考をひらく 哲学入門

哲学という営みの中心には、問いを育てるということがある。選び抜かれた24の問題と取っ組み合うことで、哲学をするとはどういうことかが体得できる入門書。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07632-8

Cコード

0210

整理番号

1813

2024/08/06

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

「世界は物質だけでできているという考えは、科学的だと言えるのか」
「犯罪者は、非難の対象ではなく治療の対象として扱われるべきか」
「何かが本当に存在しているとは、いったいどういう意味なのか」……。
哲学をすることの中心には、世界の隙間に目を向けて、自分自身の頭と言葉で問いを育てていくことがある。
バラエティ豊かな24の問いを通じて、〈哲学をするとはどのようなことか〉を読者が一気につかみ取るための、生きた哲学の入門書。

目次

【目次】 
はじめに

〈対話〉編
1 それ自体として価値あるもの
2 同じ色を見ている?
3 自由のために戦わない自由
4 科学は〈べき〉を語れるか
5 犯罪者をどう取り扱うべきか
6 情報のない会話?
コラム1 哲学をする、問いを育てる
7 経験機械とマルチプレイ
8 実在するってどういうこと?
9 宇宙人の見つけ方
10 自然が数学で書ける理由
11 〈生活神経〉と心配性
12 世界は急に消えるかもしれない
コラム2 哲学の文章を精確に読むために

〈論述〉編
13 コロナの時代の恋
14 同性婚・リベラル・保守
15 妨げられることなしに
16 自由意志を実験する
17 押せないボタン
18 時間の窓と色ガラス
コラム3 哲学書を拾う
19 唯物論とは何か
20 隠された意識
21 チャットGPTは接地する
22 記憶としっぺ返し
23 生まれと育ちにおける運
24 幸福を語る、闘いの場

おわりに

著作者プロフィール

青山拓央

( あおやま・たくお )

青山 拓央(あおやま・たくお):1975年生まれ。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。哲学の観点から、とくに時間・言語・自由・心身関係を考察。慶應義塾大学より博士(哲学)を取得。県立浦和高校、千葉大学文学部、同大学院博士課程、日本学術振興会特別研究員、山口大学時間学研究所准教授を経て現職。2006年、日本科学哲学会第1回石本賞を受賞。2011年、文部科学大臣表彰科学技術賞を研究グループにて受賞。著書に『分析哲学講義』(ちくま新書)、『時間と自由意志』(筑摩書房)、『心にとって時間とは何か』(講談社現代新書)、『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』(太田出版)、『新版 タイムトラベルの哲学』(ちくま文庫)など。

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