はじめに──見えてきた「新しい」リベラルの姿
第Ⅰ部 これまでのリベラル
第1章 衰退しつつあるリベラル?
1 人々からの支持を失ったリベラル?
2 民主党政権とその後のリベラル
3 リベラルへの批判を検証する
4 保守に取り込まれたリベラルな価値
5 朝日新聞の従軍慰安婦報道
6 憲法9条を死守する護憲リベラル
7 集団自決をめぐる歴史認識
8 従来のリベラルの衰退?
第2章 「保守vsリベラル」はどこまで有効か?
1 「保守vsリベラル」図式とは?
2 「保守vs革新」からの継承
3 政党間の対立軸はどこまで説明できる?
4 有権者にとっての有用性
5 「保守vsリベラル」図式は有効か?
6 見えにくくなったリベラル
第3章 旧リベラルとは何か?
1 それはいかなる立場か?
2 90年代に発見された日本のリベラル
3 55年体制と江田ビジョン
4 旧リベラルの「根幹」と「枝葉」
第4章 旧リベラルを支える思想
1 憲法9条改正反対論者の非武装中立論
2 日米安全保障条約への反対
3 天皇制反対
4 従軍慰安婦問題
5 革新の純血主義
6 戦後民主主義について
第Ⅱ部 新しいリベラルの全体像
第5章 その理論と思想
1 社会的投資国家の起源
2 「第三の道」というビジョン──ギデンズ
3 「福祉革命」の提唱──エスピン- アンデルセン
4 「新しいリベラル」の政治理論──ベラメンディ
5 イノベーティブな「社会的投資国家」論──マッツカート
6 「資本主義の精神」衰退への処方箋
7 未来社会への投資──社会的投資国家の理念
第6章 それはどんな人たちか?
1 可視化のための研究戦略
2 理論的な枠組み
3 調査からみえてきた六つの社会層
4 新しいリベラルの基本的特徴
第7章 新しいリベラルを取り巻く五つのグループ
1 残り五つのグループ、それぞれの特徴
2 六つのグループ、それぞれの人物像
第8章 新しいリベラルの政治参加
1 投票行動を分析する
2 新しいリベラルとはどんな人たちか?
第9章 新しいリベラルが作り出す「新しい」政治
1 新しいリベラルが日本政治を大きく変える?
2 連合を作る責任倫理
3 新しいリベラルへの批判に応える
4 リベラル全般に対する批判に応える
5 戦争と平和と新しいリベラル
あとがき
参考文献