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ちくま新書

新左翼と天皇

——炎と爆弾の時代

何が彼らを無謀なゲリラ戦へと駆り立てたのか。

日米安保闘争、ベトナム反戦運動、内ゲバ、成田空港建設反対・三里塚闘争、企業テロ、反天皇制闘争……。何が彼らを無謀な爆弾ゲリラへと駆り立てたのか。

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07705-9

Cコード

0236

整理番号

1883

2025/10/06

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

何が彼らを無謀なゲリラ戦へと駆り立てたのか。
激しい内ゲバ、市民を巻き込むテロ、そして反天皇制闘争へ。

六〇年安保闘争、六〇年代末の全共闘運動、七〇年安保、七〇年代から八〇年代の成田空港反対の三里塚闘争では、反天皇制が主要なテーマになることはなかった。ところが昭和から平成の天皇代替わりに、新左翼の各セクトは封印を解き、反天皇制を最大のテーマに掲げて、炎と爆弾によるゲリラ闘争を展開した。内ゲバと市民を巻き込むテロに突き進んだ彼らの無謀な作戦、それに対する警備・公安警察。本書は暴力闘争の徒花を、現代史の一側面としてまとめる試みである。

目次

第一章 全学連と全共闘の叛乱
第二章 暴力の嵐
第三章 〈狼〉の自己否定と反日
第四章 三里塚からの出撃
第五章 攻防――九〇年決戦前半期
第六章 怒涛――九〇年決戦後半期
第七章 退潮

著作者プロフィール

井上亮

( いのうえ・まこと )

井上 亮(いのうえ・まこと):ジャーナリスト。1961年生まれ。全国紙記者として歴史問題、皇室などを担当。元宮内庁長官の「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞を受賞。2022年度日本記者クラブ賞を受賞。2024年4月に新聞社を退職。著書に、『天皇の戦争宝庫』(ちくま新書)、 『比翼の象徴 明仁・美智子伝』(上中下、岩波書店)、『天皇と葬儀』(新潮選書)、『焦土からの再生』(新潮社)、『熱風の日本史』(日本経済新聞出版社)、『非常時とジャーナリズム』(日経プレミアシリーズ)、『象徴天皇の旅』(平凡社新書)、『宮内庁長官』(講談社現代新書)、共著に『「東京裁判」を読む』『「BC級裁判」を読む』(ともに日経ビジネス人文庫)などがある。

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