ちくま学芸文庫
悪文の構造
─機能的な文章とは
千早耿一郎
著
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明治・大正・昭和前期の寄席文化の研究家・正岡容は、寄席を愛し、芸人を愛し、失われゆく東京風俗を愛惜した人であった。「この『東京恋慕帖』全巻をつうじて、兎角私は過去許りを談つた。それは徒らに感傷的な懐古癖からではゆめゆめない。私はふらんす文化と同じやうに、既往の江戸文化およびその水尾を曳いてゐる明治大正の市井文化の方が、御一新以来のかの薩長閥文化よりも科学的に余程高度だと確信してゐるからである」、そう本書を結ぶ正岡の思いは、かつての東京への懐かしさ慕わしさとともに全編を貫いている。正岡を師と仰ぐ桂米朝・大西信行・小沢昭一各氏の鼎談を巻末に収める。
大正東京錦絵
旧東京と蝙蝠
東京万花鏡
下町歳事記
浅草燈篭
異版 浅草燈篭
巣鴨菊
滝野川貧寒
根津遊草
山の手歳事記
下谷練堀小路
寄席風流
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