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ちくま学芸文庫

養老孟司の人間科学講義

ヒトは虫より エライのか。

ヒトとは何か。「脳‐神経系」と「細胞‐遺伝子系」。二つの情報系を視座に人間を捉えなおす。養老ヒト学の到達点を示す最終講義。 【解説: 内田樹 】

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09171-0

Cコード

0145

整理番号

-5-4

2008/11/10

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

「人間科学」と?ヘ「ヒトとはなにか」を科学の視点から考えるものだ。現代科学は生命の起源を遡り、進化を論じる。ヒト遺伝子は既にその塩基配列がすべて解読された。それならわれわれは、ヒトについていったい何を「知っている」というのだろうか。もともとヒトは自分(脳)を尺度に世界を計る。では、「人間」を普遍的尺度としてヒトを定義することは可能なのか。ヒトに本来そなわる二つの情報系―「神経系=脳=意識」と「遺伝子系=細胞=無意識」という入射角からヒトという存在を捉えなおす。養老ヒト学のひとつの到達点を示す本格論考。

目次

人間科学とはなにか
ヒトの情報世界
世界は二つ
差異と同一性
生物学と情報
都市とはなにか
人とはなにか
シンボルと共通了解
自己と排除
ヒト身体の進化
男と女

著作者プロフィール

養老孟司

( ようろう・たけし )

1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

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