槇佐知子
( まき・さちこ )静岡県生まれ。古典医学研究家。日本医史学会会員。日本最古の医学全書『医心方』と『大同類聚方』の研究に取り組み、独学で現代語に全訳。『全訳精解大同類聚方』の刊行により、1986年に菊池寛賞を、87年にエイボン功績賞を受賞。瀧井孝作の推薦で創作も発表している。著書に『医心方の世界』『日本昔話と古代医術』『自然に医力あり』『日本の古代医術』『くすり歳時記』などがある。『医心方全訳精解』全30巻を逐次刊行中。
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かつては性愛の秘本として医心方の代名詞にされ、伏せ字本や抄訳、訓読本が世に出た。国文学に精通する筆者が「医心方全訳精解」に30年をかけ遂に著わす本書は、王朝文学や人間学、社会史、女性史、宗教など各分野の研究者に必携の巻である。
道理にかなった性交
男性のための房内術
女性のための房内術
心の融合
前戯について
玉茎について
女性の快感の徴候を知り、対処する方法
五欲とは
十の動作について
男性の「四至」について〔ほか〕
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