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内容紹介
仏教は死後の救済のためのものだと思われたり、思想として知的に享受するものだと理解されることが多い。しかしそれは誤りだ。仏教はこの世を生きるための教えであり、その教えは念仏などの「行」を行うことで初めて意味を持つ。異国アメリカに仏教を広めた京極逸蔵は、仏教国でありながら仏教が根付かない日本に向け、彼の地から一つの提案をした。それが本書で説かれる「六波羅蜜」の実践だ。六波羅蜜は仏教徒の倫理規範というだけでなく、それを実践することが宗教的な目覚めへの近道ともなるからだ。専門用語に丁寧な説明をルビで付した、心底わかる仏教入門。 解説 ケネス田中
目次
生の仏教 死の仏教
かみそり三種(布施の一、同事摂)
舌三寸(布施の二、愛語摂)
何か御用は?(布施の三、利行摂)
生活の三様式(布施の四、布施摂)
黄金律(持戒の一)
故らに(持戒の二)
根が有るか無いか(持戒の三)
この法を宣べ伝えよ(持戒の四)
人間征服(施、戒、忍の関係)
糸車を廻す人(忍辱)
銀行王(精進の一)
顔(精進の二)
赤信号(禅定の一)
実体は小事に(禅定の二)
眼見と聞見(智慧の一)
自力本願、他力本願(智慧の二)
レール型と縄型(六度の相依)
無駄目、無駄耳(六度の帰趣)
思うと、思い立つと
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