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ちくまプリマー新書

遠野物語へようこそ

あふれでるゆたかで鮮やかな 物語世界

豊かで鮮やかな世界を秘めた『遠野物語』。河童、神隠し、座敷わらし、馬との恋、狼との死闘、山男、姥捨て……。物語の不思議を読み解き、おもしろさの秘密に迫る。

定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68827-9

Cコード

0239

整理番号

127

2010/01/05

判型

新書判

ページ数

176

解説

内容紹介

『遠野物語』は、ものすごくゆたかで鮮やかな世界を秘めている。河童の子を産む女に、馬と恋に落ちた女、狼との死闘、神隠し、座敷わらし、山男、臨死体験、姥捨て…。不思議な物語を読み解き、そのおもしろさの秘密に迫る。

目次

はじめに 『遠野物語』の誕生
第1章 始まりを語る神話
第2章 山からの呼び声
第3章 神隠し
第4章 家の盛衰
第5章 鉄とメスオオカミの一騎討ち
第6章 河童の子を産む女
第7章 山中のマヨイガに行く
第8章 馬と女との恋物語
第9章 魂のゆくえ
第10章 姥捨て
おわりに 物語を豊饒に読みほどくために

著作者プロフィール

赤坂憲雄

( あかさか・のりお )

赤坂 憲雄(あかさか・のりお):1953年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、九九年『東北学』を創刊。『柳田国男を読む』『排除の現象学』『異人論序説』『遠野物語へようこそ』『結社と王権』『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎の見た日本』(ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)『東西/南北考』3・11から考える「この国のかたち」』(新潮選書)等著書多数。

三浦佑之

( みうら・すけゆき )

1946年三重県生まれ。古代文学・伝承文学専攻。千葉大学教授などを経て、現在、立正大学文学部教授。第五回上代文学会賞、第一回角川財団学芸賞、受賞。著書に『村落伝承論』『浦島太郎の文学史』(五柳書院)、『神話と歴史叙述』(若草書房)、『口語訳古事記[神代篇][人代篇]』『古事記講義』(文春文庫)、『古事記を旅する』(文藝春秋)、『日本古代文学入門』(幻冬舎)、『金印偽造事件』(幻冬舎新書)、『古事記のひみつ』(吉川弘文館)、『平城京の家族たち』(角川ソフィア文庫)、『日本霊異記の世界』(角川学芸出版)など。

お詫びと訂正

『遠野物語へようこそ』のなかで以下の間違いがありました。

たいへん申し訳ございませんでした。

お詫びして訂正させていただきます。

11ページ 地図
 (誤)土宮守
 (正)上宮守

 (誤)二里山
 (正)二郷山

31ページ 後ろから4行目~
 (誤)夜中に目覚めた姉娘が、いちばん下の娘の胸に
 (正)夜中に目覚めた末娘が、姉娘の胸に

31ページ 最終行
 (誤)悪事をはたらいた姉娘が
 (正)悪事をはたらいた末娘が

32ページ 初めから4行目
 (誤)妹の胸にあった「霊華」は、
 (正)姉の胸にあった「霊華」は、

33ページ 後ろから6行目~
 (誤)花は妹のほうに咲いたが、先に目覚めた姉が横取りして、
 (正)花は姉のほうに咲いたが、先に目覚めた末娘が横取りして、

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