田口ランディ
( たぐち・らんでぃ )1959年東京生まれ。作家。2000年に初の長編小説『コンセント』が大きな話題を呼び、ベストセラーに。その後、『アンテナ』『モザイク』『富士山』などを発表。広島の原爆を取材した短編小説集『被爆のマリア』では、「戦後世代にとって原爆とは何か?」を問題提起した。以降、核エネルギーに関心を持ち、原子力の取材を続けている。
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世界で唯一、原爆を落とされた国が、なぜ原発大国になったのだろう?ヒロシマ・ナガサキとフクシマは、見えない糸でつながっている。そのつながりを、歴史を振り返り、圧倒的な想像力で描き出していく。これからの「核」の話をはじめるための、最初の一冊。
第1章 核をめぐる時代のムード(「原爆乙女」「ヒロシマ・ガールズ」と呼ばれた女性たち
反核の耐えられない重さ
左翼とはなんですか?
歴史に共感するということ)
第2章 新しい太陽は、どうやって生まれたのか?(太陽は原子のなかにあった
ヒトラーと核兵器
トリニティ実験の成功
ヒロシマとナガサキへ無警告原爆投下)
第3章 核兵器に苦しんだ日本は、なぜ原子力を受け入れたのか?(資本主義がめざした社会、社会主義がめざした社会
反核から原子力導入へ、突然の転回
安全が神話になるとき)
第4章 福島第一原発事故後をどう生きるか?(「わからない」を超える力
コミュニケーションの回路をもつこと)
終章 黙示録の解放(アメリカにとってのヒロシマ
ナガサキに「原爆ドーム」がないのはなぜか?
五度目の被ばくに学ぶこと)
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