上林暁
( かんばやし・あかつき )上林暁(かんばやし・あかつき):1902年、高知県生まれ。東京大学英文科卒業後、改造社に入社。初の短編集『薔薇盗人』を刊行後、作家生活へ入る。妻の病、戦争による生活環境の悪化をくぐりぬけ作品を発表し続ける。主な著作に「聖ヨハネ病院にて」「野」「春の坂」「星を撒いた街」などがある。「白い屋形船」で読売文学賞、「ブロンズの首」で川端康成文学賞を受賞。1980年逝去。
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戦後の雑誌簇出に、創作意欲を満たし、たかめ行った時代。いわゆる“病妻もの”の秀作が、夫人の死と前後して生み出された。第九~第十二創作集『夏暦』『閉関記』『晩春日記』『嬬恋ひ』を中心に二十二篇収録。
めぐりあひ
山羊供養
夏暦
閉関記
彷徨者
友樹と高樹
年少の友
競争者
孤独先生
北国〔ほか〕
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