上林暁
( かんばやし・あかつき )上林暁(かんばやし・あかつき):1902年、高知県生まれ。東京大学英文科卒業後、改造社に入社。初の短編集『薔薇盗人』を刊行後、作家生活へ入る。妻の病、戦争による生活環境の悪化をくぐりぬけ作品を発表し続ける。主な著作に「聖ヨハネ病院にて」「野」「春の坂」「星を撒いた街」などがある。「白い屋形船」で読売文学賞、「ブロンズの首」で川端康成文学賞を受賞。1980年逝去。
loading...
“文学の歓びと苦しみ”に執念する作家がたどった軌跡の全貌。昭和三十~三十三年、この間、二度の帰郷。特に三十年のそれは、七年ぶり、病後はじめての帰省だけに感懐も深かったのだろうか、いわゆる“帰郷もの”が目立つ。第十九創作集『過ぎゆきの歌』を中心に二十四篇収録。
初詣
猿飼村の小松さん
父母の膝下
岬の僧坊にて
夏野
和日庵
懸賞作家
四万十川べりの宿
揚雲雀
閭門に倚りて
桜貝
つつじを看る
武雄さん
田頭先生
過ぎゆきの歌
深山の清水
三十?N一昔
春の坂
良ちゃんの幻
絶食の季節
結構人
同窓会
四面館騒動
尋ネ人尋ね当る
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。