阿部謹也
( あべ・きんや )1935年、東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。『中世を旅する人びと』『西洋中世の男と女』『中世の星の下で』『自分のなかに歴史をよむ』『ハーメルンの笛吹き男』『「世間」への旅』「阿部謹也著作集」全10巻(以上、筑摩書房)、『「世間」とは何か』(講談社)、『物語 ドイツの歴史』(中央公論新社)、『阿部謹也自伝』(新潮社)など多数の著書がある。2006年9月没。
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神聖な儀式であった処刑は、12~13世紀を境に卑賤な刑吏の職業へと転換してゆく。その背後では何が起っていたのか。賤民身分の成立と解体を、中世人の死生観と宇宙観から解明する。
刑吏の社会史(中世社会の光と影
刑罰なき時代
都市の成立
中・近世都市の処刑と刑吏)
中世賤民の宇宙(私たちにとってヨーロッパ中世とは何か
死者の社会史―中世ヨーロッパにおける死生観の転換
ヨーロッパ中世賤民成立論
中世ヨーロッパにおける怪異なるもの
ヨーロッパの音と日本の音)
ヨーロッパ中近世における身分差別―宗教と世俗の間
ヨーロッパの宇宙観と差別
理性と差別
贈り物と宴会
説話と歴史―ヨーロッパの場合
ヨーロッパ中世における死のあり方
ヨーロッパの死生観
中世の死、現代の死〔ほか〕
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