阿部謹也
( あべ・きんや )1935年、東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。『中世を旅する人びと』『西洋中世の男と女』『中世の星の下で』『自分のなかに歴史をよむ』『ハーメルンの笛吹き男』『「世間」への旅』「阿部謹也著作集」全10巻(以上、筑摩書房)、『「世間」とは何か』(講談社)、『物語 ドイツの歴史』(中央公論新社)、『阿部謹也自伝』(新潮社)など多数の著書がある。2006年9月没。
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ヨーロッパの世間と日本の世間。日本の社会とヨーロッパの社会は、どのような共通の場から出発して現在のような違いをみせるようになったのか。世間と個人のあり方の比較を通して、日本社会の特質を明らかにする。
1 「世間」とは何か(「世間」とは何か
「世間」はどのように捉えられてきたのか
隠者兼好の「世間」 ほか)
2 「教養」とは何か(建前と本音
公共性としての「世間」
「世間」の中でいかに生きるか ほか)
3 ヨーロッパを見る視角(「世間」からの離陸
個人の成立
恋愛の成立と新しい男女関係 ほか)
西欧中世における死生観と宇宙観の交錯―プラトンからクサーヌスまで(愛の世俗化と四大元素の変化(その1))
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