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単行本

ベルリンは晴れているか

1945年7月、4カ国統治下のベルリン。恩人の不審死を知ったアウグステは彼の甥に訃報を届けるため陽気な泥棒と旅立つ。期待の新鋭、待望の書き下ろし長篇。

本屋大賞第三位(二〇一九年)/Twitter文学賞国内編第一位(第九回)

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-80482-2

Cコード

0093

整理番号

2018/09/25

判型

四六判

ページ数

480

解説

内容紹介

総統の自死、戦勝国による侵略、敗戦。何もかもが傷ついた街で少女と泥棒は何を見るのか。1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅出つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり―ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。最注目

著作者プロフィール

深緑野分

( ふかみどり・のわき )

1983年、神奈川県生まれ。小説家。2010年「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞で佳作に入選、2013年に同作を含む短編集『オーブランの少女』(東京創元社)でデビュー。2015年に刊行した初長編『戦場のコックたち』(東京創元社)は、第154回直木賞や2016年本屋大賞の候補になり、各誌ミステリ・ランキングでも軒並み上位を獲得するなど高い評価を得る。他の著書に『分かれ道ノストラダムス』(双葉社)、『この本を盗む者は』(KADOKAWA)など。

メディア情報

WEB

2019/04/24

monokakiで紹介されました。(評者:仲俣暁生さん)
ラジオ

2019/04/07

NHK FM「トーキング・ウィズ・松尾堂」に著者が出演しました。
雑誌

2019/03/27

「小説幻冬」4月号に瀧井朝世さんによる著者インタビューが掲載されました。
新聞

2019/03/14

毎日新聞に石田衣良さんとの対談が掲載されました。「今、戦争を描く意味」
WEB

2019/01/23

J-CAST BOOKウォッチで紹介されました。
新聞

2019/01/20

神奈川新聞に著者インタビューが掲載されました。
新聞

2018/12/10

日刊ゲンダイ「週間読書日記」で紹介されました。(評者:須賀しのぶさん)
新聞

2018/12/09

朝日新聞「エンタメ地図 おすすめ3冊」で紹介されました。(評者:門井慶喜さん)
雑誌

2018/12/03

「週刊ダイヤモンド」12/8号で紹介されました。(評者:北上次郎さん)
新聞

2018/11/28

毎日新聞夕刊 文芸時評「私のおすすめ」で紹介されました。(評者:倉本さおりさん)
新聞

2018/11/24

聖教新聞で紹介されました。
雑誌

2018/11/24

「クロワッサン」12/10号で紹介されました。(評者:瀧井朝世さん)
新聞

2018/11/24

日本経済新聞で紹介されました。
新聞

2018/11/18

北海道新聞で紹介されました。(評者:大森滋樹さん)
新聞

2018/11/18

東京新聞で紹介されました。(評者:郷原宏さん)
ラジオ

2018/11/08

TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」で豊崎由美さんに紹介されました。
雑誌

2018/11/07

「anan」11/14号で紹介されました。(評者:瀧井朝世さん)
雑誌

2018/11/06

「女性自身」11/20号で紹介されました。(評者:品川裕香さん)
新聞

2018/11/04

毎日新聞「この3冊」で紹介されました。(評者:酒寄進一さん)
新聞

2018/11/03

毎日新聞「エンタメ小説 今週の推し!」で紹介されました。(評者:内藤麻里子さん)
新聞

2018/10/27

西日本新聞で紹介されました。(評者:原口真智子さん)
雑誌

2018/10/23

「週刊朝日」11/2号で紹介されました。(評者:末國善己さん)
新聞

2018/10/21

毎日新聞で紹介されました。(評者:岩間陽子さん)
雑誌

2018/10/18

「週刊文春」10/25号で紹介されました。(評者:千街晶之さん)
新聞

2018/09/30

読売新聞「著者来店」に著者インタビューが掲載されました。

この本への感想

ミステリというエンターテンメント性の求められる形式で、戦争・民族主義・全体主義・差別などの傷痕という重い内容を見事に書き切った傑作でした。普遍的なテーマを、膨大な下調べに基づいて具体的なフィクションエピソードに落とし込んで描いており素晴らしかったです。今年は、差別や不寛容の表面化する出来事が著しく目立ち、抑鬱的な症状に見舞われるほど気分が落ち込む年でしたが、著者が問題意識を持って創作に向き合われ、このような傑作を生み出された事実だけでも救われます。

匿名希望

さん
update: 2018/12/09

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