串田孫一
( くしだ・まごいち )1915―2005年。哲学者、詩人、エッセイスト。東京生まれ。東京帝国大学哲学科卒業。上智大学、東京外国語大学などで教鞭をとる。「歴程」同人。1958年、山の文芸・芸術誌「アルプ」を創刊し、,83年終刊まで編集責任者を務める。『山のパンセ』実業之日本社、『ギリシア神話』筑摩書房、『串田孫一随想集』全6巻、立風書房、『串田孫一集』全8巻、筑摩書房など、著書多数。
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生きる勇気が湧く泉。人生と自然への豊かな愛情と深い叡智から、失われゆく日本人の文化や自然との共生の在り方などを、独特の比喩で語る最新の随想集。
人さまざま(人は名刺か
緊張は曲者である
方眼ノートへ到る道 ほか)
生命の遊戯(溜息について
焦躁から空想へ
時計との附合い方の難しさ ほか)
孤独な微笑(屋根裏部屋
隙間風
同姓同名 ほか)
辿る山径(山と森についての断想
赤と黄色の山の祭
雄弁な流木 ほか)
日本人の道具(火箸
握り鋏
孫の手 ほか)
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