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単行本

富野由悠季論

新たな富野由悠季像を浮かび上がらせる画期的評論、ついに刊行!

『ガンダム』、『イデオン』、『Gのレコンギスタ』……。なぜその作品には強烈な個性が宿るのか。日本を代表するアニメーション監督の創作の謎を解く画期的評論。

定価

2,640

(10%税込)
ISBN

978-4-480-81697-9

Cコード

0074

整理番号

2025/03/18

判型

四六判

ページ数

496

解説

内容紹介

そういうことだったのか!
富野アニメを見ていた少年期の自分が膝を打ち、
富野アニメを書いていた脚本家の自分が納得する
富野監督解体新書でした。
――大河内一楼(脚本家)

『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』『Gのレコンギスタ』……。なぜその作品には強烈な個性が宿るのか。日本を代表するアニメーション監督の創作の謎を解き明かす!

***
「演出の技」と「戯作者」。この二つを入り口にし、その相互関係に迫ることで、アニメーション監督・富野由悠季の姿に迫ることができるのではないか。(「はじめに」より)
***

『鉄腕アトム』での経験/ストーリー主義をめぐるジレンマ/「アニメにもこれだけのものができるんだ」/方向性のコントロール/『機動戦士ガンダム』第1話の何がすごいのか/進行する状況の中へ/キャラクターを作るセリフ/アニメは「映画」でなくてはならない/『イデオン』で掴んだテーマ/自我と科学技術と世界/なぜ『逆襲のシャア』が代表作か/「根なし草」の限界と失敗/身体とお祭りと大地??

***
キャリア60年に及ぶ軌跡と全監督作品を徹底解説。映像と膨大な制作資料に基づいてその思想をすくいあげ、新たな富野由悠季像を浮かび上がらせる画期的評論、ついに刊行!
***

目次

はじめに 「アニメーション監督」としての富野由悠季を語りたい
第1章 富野由悠季概論――「アニメーション監督」とは何か
第2章 演出家・富野由悠季の誕生――出発点としての『鉄腕アトム』
COLUMN 富野監督作品全解説1 1968~1979
第3章 確立されていく語り口――『無敵超人ザンボット3』まで
第4章 一つの到達点――『機動戦士ガンダム』第1話
第5章 ニュータイプとは何か――戯作としての『機動戦士ガンダム』
COLUMN 富野監督作品全解説2 1980~1988
第6章 科学技術と人間と世界――『伝説巨神イデオン』で獲得したテーマ
第7章 変奏される主題――『聖戦士ダンバイン』から『機動戦士Zガンダム』へ
第8章 演出と戯作の融合――詳解『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
COLUMN 富野監督作品全解説3 1991~2022
第9章 運動と人間性――『機動戦士ガンダムF91』以降の演出術
第10章 失われる言葉と繋ぎとめる身体――『海のトリトン』から『新訳Zガンダム』へ
第11章 大転換、大地へ――『Gのレコンギスタ』への道のり

おわりに

人名索引
主要監督作品メインスタッフリスト

著作者プロフィール

藤津亮太

( ふじつ・りょうた・ )

藤津 亮太(ふじつ・りょうた):1968年生まれ。アニメ評論家。新聞記者、週刊誌編集を経て、2000年よりアニメ関連の原稿を本格的に書き始める。現在は雑誌、パンフレット、WEBなどで執筆を手掛け、ラジオ・TVにも出演。東京工芸大学芸術学部アニメーション学科で教鞭もとる。主な著書に『増補改訂版 「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫)、『アニメの輪郭』(青土社)、『アニメと戦争』(日本評論社)、『ぼくらがアニメを見る理由』(フィルムアート社)など。そのほか『アニメ音響の魔法』(企画・取材、BNN)、『ガンダムの現場から 富野由悠季発言集』(共編著、キネマ旬報社)にも関わる。

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