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単行本

82年生まれ、キム・ジヨン

韓国で100万部のベストセラー! 邦訳刊行。映画化決定! 女性が人生で出会う困難を描き、社会現象を巻き起こした話題作。解説 伊東順子。推薦文 松田青子

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-83211-5

Cコード

0097

整理番号

2018/12/06

判型

四六判

ページ数

192

解説

内容紹介

ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!韓国で100万部突破!異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。

著作者プロフィール

チョ・ナムジュ

( ちょ・なむじゅ )

チョ・ナムジュ:1978年ソウル生まれ。「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。2017年『82年生まれ、キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞、ミリオンセラーとなる。著書に、『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳、ちくま文庫)、『サハマンション』(斎藤真理子訳)、『私たちが記したもの』(小山内園子、すんみ訳)、『耳をすませば』(小山内園子訳)、『ソヨンドン物語』(古川綾子訳)、いずれも筑摩書房刊。他に『ミカンの味』(矢島暁子訳、朝日新聞出版)がある。

斎藤真理子

( さいとう・まりこ )

翻訳家。訳書にパク・ミンギュの『カステラ』(共訳、クレイン)、『ピンポン』(白水社)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、ファン・ジョンウン『誰でもない』(晶文社)など精力的に韓国現代文学を翻訳している。『カステラ』で第一回日本翻訳大賞を受賞。

メディア情報

ラジオ

2023/01/12

NHKラジオ第2「カルチャーラジオ 文学の世界」「“弱さ”から読みとく韓国現代文学」で小山内園子さんに紹介されました。
新聞

2022/11/05

東京新聞「読む人-記者の1冊」で紹介されました。
新聞

2022/06/28

東京新聞「考える広場 論説委員が聞く-若者が変える日韓関係」で紹介されました。
新聞

2022/06/06

読売新聞「本よみうり堂 トレンド館」で紹介されました。「自己啓発に韓国エッセー」
新聞

2022/03/29

東京新聞夕刊で紹介されました。「ジェンダー平等ともに 女性が変える 韓国映画」
新聞

2022/03/08

東京新聞で紹介されました。「女性の「連帯」「友情」を紡ぐ 「シスターフッド」小説刊行続々」
新聞

2022/01/04

読売新聞で紹介されました。「岐路の資本主義 貧富 人間を翻弄」
雑誌

2021/09/06

「ダ・ヴィンチ」9月号で紹介されました。(評者:ヒラギノ游ゴさん)「絶対読んで得する8冊」
新聞

2021/08/28

毎日新聞「今週の本棚」『三十の反撃』の書評の中で紹介されました。
雑誌

2021/08/11

「GINZA」9月号の「フェミニズム文学の今までとこれから」特集で紹介されました。(評者:小山内園子さん)
新聞

2021/06/28

日本経済新聞「Women’sトレンド」で紹介されました。「韓国書籍 共感呼ぶ」
雑誌

2020/12/28

「ゆうゆう」2月号「ようこそ、わが街、私の書店」で紹介されました。(評者:今野書店 水越麻由子さん)「史上最愛の海外小説第1位」
雑誌

2020/12/15

「サンデー毎日」12/27日号「これは、アレだな」で紹介されました。(評者:高橋源一郎さん)「83年生まれ、シガ・ナオヤン」
ラジオ

2020/11/27

NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」で高橋源一郎さん、伊藤比呂美さんに紹介されました。「“女性の生きづらさ”とは」
TV

2020/10/09

フジテレビ「ノンストップ」で紹介されました。
TV

2020/10/02

NHK「あさイチ」で紹介されました。
ラジオ

2020/09/30

TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」に訳者が出演しました。
TV

2020/09/22

TBSテレビ「グッとラック!」で紹介されました。
新聞

2020/02/12

東京新聞「大波小波」にて紹介されました。「日中韓の現代文学模様」
WEB

2020/02/05

BLOGOSで紹介されました。「「韓国で“女子力”という言葉はあり得ない」 文学で考える日韓フェミニズムの相違点 − ベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』合評会」
TV

2020/01/15

TOKYO MX「モーニングCROSS」で北条かやさんに紹介されました。
新聞

2019/12/31

共同通信より著者インタビューが配信されました。「アジア文学 多彩な輝き」
TV

2019/12/26

NHK「ニュース シブ5時」で紹介されました。
新聞

2019/12/25

毎日新聞夕刊「この1年 文芸」紹介されました。(評者:都甲幸治さん、田中和生さん)
新聞

2019/12/24

東京新聞夕刊「文芸この1年」で紹介されました。(評者:佐々木敦さん、江南亜美子さん)
TV

2019/12/23

NHK BS1「キャッチ!世界のトップニュース」で紹介されました。
新聞

2019/12/18

朝日新聞夕刊「回顧2019 文芸」で紹介されました。
新聞

2019/12/17

読売新聞「回顧2019 文芸」で紹介されました。
新聞

2019/12/16

読売新聞夕刊「ベストセラー回顧2019」で紹介されました。(評者:藤井太洋さん)
新聞

2019/11/24

朝日中高生新聞で紹介されました。
新聞

2019/11/11

朝日新聞で紹介されました。「「嫌韓」ではなく、素顔知る文学を 書店・出版社、思い込めたフェア」
TV

2019/11/09

NHKニュースで紹介されました。
WEB

2019/11/06

ウートピで紹介されました。「これは異国の“遠くて古い”話なのか?【82年生まれの僕たちがキム・ジヨンを読んだら】」
ラジオ

2019/10/03

NHKラジオ「Nらじ」で特集されました。「K文学が人気 その背景は」
TV

2019/09/30

NHK「ストーリーズ」で特集されました。「彼女たちの中のキム ・ジヨン~韓国小説からの問いかけ~」
新聞

2019/09/26

中日新聞「エンタ目」で紹介されました。(評者:大友良英さん)
新聞

2019/09/21

朝日新聞beで紹介されました。「韓国文学がいまブーム 活躍めざましい女性作家たち」
新聞

2019/09/11

朝日新聞夕刊で紹介されました。
新聞

2019/09/10

時事通信より記事が配信されました。
新聞

2019/09/07

日経新聞夕刊「文化往来」で紹介されました。
新聞

2019/09/04

東京新聞「こちら特報部」で紹介されました。(評者:斎藤美奈子さん)
新聞

2019/08/28

新日本海新聞「海潮音」で紹介されました。
TV

2019/08/25

NHK「目撃!にっぽん」で特集されました。「キム・ジヨンと女性たち~韓国小説からの問いかけ~」
新聞

2019/08/24

毎日新聞で紹介されました。「隣人とともに 「日本・韓国 本通じ刺激し合える 翻訳者・斎藤真理子さん」」
新聞

2019/08/16

朝日新聞「天声人語」で紹介されました。
TV

2019/08/08

NHK「おはよう日本」で紹介されました。「互いに読まれる文学 “政治と文化は別”」
新聞

2019/08/01

毎日新聞「文芸時評」で紹介されました。
その他

2019/07/31

文学YouTuberベルさんに紹介されました。「【2分書評】韓国で100万部超えの衝撃のフェミニズム小説!82年生まれ、キム・ジヨン/チョ・ナムジュ」
新聞

2019/07/30

読売新聞「文芸月評」で紹介されました。
WEB

2019/07/26

Yahoo!ニュースで著者のインタビューが公開されました。「日韓で共感集める「キム・ジヨン」とは一体誰なのか 作者チョ・ナムジュが独占インタビューで明かす」
WEB

2019/07/24

Yahoo!ニュースで記事が公開されました。「文学で響き合う日本と韓国『82年生まれ、キム・ジヨン』作者が感じる希望と意外な変化」
新聞

2019/07/09

デーリー東北「天鐘」で紹介されました。
雑誌

2019/07/03

「anan」7/10号で紹介されました。
雑誌

2019/06/27

「波」7月号で紹介されました。(評者:瀧井朝世さん)
新聞

2019/06/26

新潟日報「日報抄」で紹介されました。
雑誌

2019/06/24

「コンフィデンス」6/24号で紹介されました。
雑誌

2019/06/24

「本の花束」430号に本書の紹介と訳者による寄稿が掲載されました。
新聞

2019/06/22

東京・中日新聞で紹介されました。「女性の生きづらさ 国境越え共感 韓国小説、異例ヒット」
新聞

2019/06/19

毎日新聞夕刊で紹介されました。
新聞

2019/06/14

西日本新聞で紹介されました。
TV

2019/06/13

TBS「世界くらべてみたら」で紹介されました。
新聞

2019/06/10

読売新聞夕刊「ひらづみ!」で紹介されました。(評者:朝比奈あすかさん)
新聞

2019/06/06

東京新聞夕刊で紹介されました。
TV

2019/06/05

NHK BS1「国際報道2019」で特集されました。「ベストセラー小説が映し出す韓国社会」
WEB

2019/06/04

She is で紹介されました。「『82年生まれ、キム・ジヨン』を訳した斎藤真理子が読者の声を考察」
新聞

2019/05/26

北海道新聞で紹介されました。
TV

2019/05/24

NHK「おはよう日本」で紹介されました。「『82年生まれ、キム・ジヨン』 韓国小説が異例のヒット」
新聞

2019/05/18

朝日新聞鳥取版「書店員のおすすめ本コーナー」で紹介されました。
新聞

2019/05/16

神奈川新聞に著者来日イベントに関する記事が掲載されました。
新聞

2019/05/10

女のしんぶんで紹介されました。(評者:野村保子さん)
雑誌

2019/05/07

「すばる」6月号にすんみさん、小山内園子さん、斎藤真理子さんの鼎談が掲載されました。
雑誌

2019/04/26

「週刊文春WOMAN」GW号で紹介されました。
雑誌

2019/04/20

「story box」5月号に斎藤真理子さんのインタビューが掲載されました。
雑誌

2019/04/16

「サンデー毎日」4/28号で紹介されました。(評者:白河桃子さん)
新聞

2019/04/16

朝日新聞「文化文芸面」で紹介されました。
雑誌

2019/04/11

「週刊文春」4/18号「ベストセラー解剖」で紹介されました。
雑誌

2019/04/11

「すばる」5月号で紹介されました。(評者:江南亜美子さん)
雑誌

2019/04/10

「本の雑誌」5月号で紹介されました。(評者:藤脇邦夫さん)
雑誌

2019/04/08

「創」5・6月号「ドキュメント雨宮☆革命」で紹介されました。(評者:雨宮処凛さん)
新聞

2019/04/08

公明新聞で紹介されました。(評者:河野貴代美さん)
雑誌

2019/04/05

「ダ・ヴィンチ」5月号で「ひとめ惚れ大賞」を受賞しました。
雑誌

2019/04/05

「VERY」5月号に武田砂鉄さん、伊藤詩織さん、ブレイディみかこさん、鳥飼茜さん、佐藤喬さん、朴美英さん、深緑野分さん、温又柔さん、すんみさん、斎藤真理子さんのインタビューが掲載されました。「『82年生まれ、キム・ジヨン』が私たちに問いかけるもの。」
新聞

2019/03/31

朝日新聞「折々のことば」で紹介されました。
新聞

2019/03/31

南日本新聞で紹介されました。
雑誌

2019/03/28

「VOGUE」5月号で紹介されました。「翻訳家・斎藤真理子が選ぶ 今、読むべき現代韓国文学」
雑誌

2019/03/26

「婦人公論」4/2号「ベストセラー散歩」で紹介されました。(評者:川口晴美さん)
新聞

2019/03/24

共同通信より紹介記事が配信されました。「『82年生まれキム・ジヨン』男性優位社会に風穴 韓国文学がベストセラー」
WEB

2019/03/22

ハンギョレ新聞で紹介されました。「特派員コラム 『82年生まれ、キム・ジヨン』と『さよならミニスカート』」
雑誌

2019/03/20

「女たちの21世紀」NO.97で紹介されました。
新聞

2019/03/16

朝日新聞「ひと」欄でチョ・ナムジュさんが紹介されました。
新聞

2019/03/10

しんぶん赤旗で紹介されました。
ラジオ

2019/03/10

J-WAVE「across the sky」で紹介されました。
TV

2019/03/08

NHK福岡放送局「ロクいち! 福岡」でキム・ジヨン記者による著者ロングインタビューが放送されました。
WEB

2019/03/08

monokaki で訳者のインタビューが公開されました。「「心に埋めたものが流れ出す」小説だからできること」
雑誌

2019/03/08

「週刊金曜日」1223号に著者来日取材記事が掲載されました。
雑誌

2019/03/06

「韓国語学習ジャーナルhana」Vol. 30で紹介されました。
新聞

2019/03/05

ふぇみんに著者来日取材記事が掲載されました。
雑誌

2019/03/05

「季刊うかたま」2019春号で紹介されました。(評者:笈入建志さん)
新聞

2019/03/05

読売新聞夕刊「本よみうり堂」に著者来日取材記事が掲載されました。
雑誌

2019/03/04

「母の友」4月号で紹介されました。(評者:浅生ハルミンさん)
新聞

2019/03/03

神奈川新聞「著者の肖像」に著者来日取材記事が掲載されました。
新聞

2019/03/02

日本経済経新聞「文化往来」で著者来日イベントの様子が掲載されました。
雑誌

2019/03/01

「婦人画報」4月号で紹介されました。
ラジオ

2019/02/28

TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」で豊崎由美さんに紹介されました。
雑誌

2019/02/25

「クロワッサン」992号で紹介されました。(評者:瀧井朝世さん)
雑誌

2019/02/24

「TV Bros.」4月号で紹介されました。(評者:王谷晶さん)
WEB

2019/02/24

LIMOで本書からの引用を元にした記事が公開されました。「「主婦は昔よりラクになった」と言う世代、言われる世代の溝は埋まらない!?」
新聞

2019/02/23

週刊読書人で紹介されました。(評者:文月悠光さん)「自分自身の〝声〟を取り戻すために 「おとなしく、するな!」」
雑誌

2019/02/23

「GINGER」4月号で紹介されました。(評者:温水ゆかりさん)
WEB

2019/02/21

BEAUTIFUL 40’s で紹介されました。
WEB

2019/02/20

ウートピで紹介されました。「「女は愛嬌」って呪い…ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』を読む」
WEB

2019/02/15

メールマガジン「THE NIKKEI MAGAZINE STYLE Ai」で紹介されました。(評者:山崎まどかさん)
雑誌

2019/02/15

「週刊金曜日」2/15号で紹介されました。(評者:長瀬海さん)
雑誌

2019/02/09

「文藝春秋」3月号で紹介されました。(評者:古市憲寿さん)
雑誌

2019/02/07

「文學界」3月号に斎藤真理子さんによる本書への寄稿が掲載されました。
雑誌

2019/02/07

「新潮」3月号で紹介されました。(評者:鈴木みのりさん)
新聞

2019/02/07

毎日新聞「特集ワイド」で紹介されました。「韓国小説「82年生まれ、キム・ジヨン」異例のベストセラー」

この本への感想

私は21才と19才の息子がいます。不妊治療の結果子どもを授かりました。子どもを授かるまでにいろいろな慣習的な言葉に傷つくことが多々ありました。ずけずけと「こどもはまだ?」と聞かれることもありました。まあ、挨拶代わりなのだということもわかっていましたが。当時は結婚したら退職する女性が多かったし、結婚する相手も、女性が仕事を辞めるのが普通の社会だったと思います。就職中は残業当たり前、今ならブラック企業でした。飲み会は断りづらく、二次会は無理やり連れていかれ、カラオケでタンバリンを持たされました。たまらず帰ろうとしたら、非難され…
こんなことは忘れていましたが、『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んで思い出しました。

本書の中で精神科医の妻が数学の問題を解くことに没頭しますが、わかります。自分でコントロールできることのありがたさ。子育ては思い通りにならないことだらけですから。私も今放送大学で数学をやり直しています。
キム・ジヨンがママ虫と言われたことについて。
当時2才4才の息子をバスに乗せたとき、息子がぐずりました。でも、降りずに終点までいって、終点で降りた時、「母親がちゃんと泣き止ませなかったらダメでしょ!」と、バスに乗っていた年配の女性に!言われてその場でしゃがみ、涙が止まらなかったことを思い出しました。その後次男が入院した際、夫に助けを求めたにも関わらず、夫は「俺に仕事を辞めろというのか」という一言ではね除けました。私はそれが納得できず、精神的に参って、苦しく安定剤を多く飲んでしまったことがありました。
今の社会はずいぶん子育てママに優しくなりました。
それでも、今、まさにこの今、追い詰められている女性がいるのだろうと思います。世の中の夫たちは、少しは変わったのでしょうか。女性が自分主体で人生を選べるように教育や、社会が改善されますように。なんの力にもなりませんが、私の経験を投稿することで、未来の女性の人生が少しでも豊かになりますように。

チビのまま

さん
update: 2021/03/13
本を読み終わるまで、何度も苦しくなって本を閉じた。自分が小さい頃から抱えてきたモヤモヤが、言葉となって返ってきた。言葉はモヤモヤの輪郭をハッキリとさせた。辛いけれど、これは私がこの国でこの性別で生まれたさだめなのだろう。


この本は韓国を舞台に、韓国の女性たちの苦しみが書いてあるのに、自分の母、祖母、自分のことに重なった。こんなにも共感することがあるだなんて。

まだまだ根深く、悲しく、怒りが湧く、女性差別の状況。母よりは生きやすい筈だと信じて、女性の権利を主張し獲得するために戦ってきた先人に感謝して生きるしかない。
将来、私が自分が娘を産んだとしても、その時に女が男と差別なく生きていける社会になっているとは思えない。今の状態から、そんな短期間になくなるようなものではないと思うから。それでも、その子が私よりは傷つかずに、生きやすい社会になっていてほしい。

特別なものは求めてない。ただ男と同じように女が生きたい、と言っているだけ。

00年生まれ、まなこ

さん
update: 2019/07/01
こんなにも怒りと共感を覚えながら小説を読み進めたのは初めてかもしれない。時間を忘れるように読みふけり、時には鳥肌が立っていた。どうかフィクションであってほしいと思いつつ、これが事実の一部なのだとも強く感じた。
自分は23歳の社会人1年目の女性だが、今まで女性だからという理由で嫌な思いをしたことはほとんどない。これは紛れもなく、キム・ジヨンのような先人の女性たちの努力と犠牲のうえに成り立っている。生まれた時から自由がある私たちの世代ができることは、まずは自分で自分の幸せをつかみ、すべての人が生きやすい社会を実現していくことだと思う。

なかこ

さん
update: 2018/12/30
私はまだ学生で、就職も結婚も出産も経験していません。
それでも、この本に書かれていることが、手に取るように分かりました。

“キム・ジヨン氏”とは、国も世代も違うのに、自分にも心当たりがあるエピソードが多すぎて、こんなに女性にとって普遍的な話だったんだなぁと驚きました。
日本では最近、医大入試での女性差別が社会的な問題になっているし、本当にタイムリーな話題だと思いました。

しかし、この本に書かれているようなことは、女性にとっては、あまりにも当たり前のことすぎて、それが差別だと認識することすら難しい気がします。
『82年生まれ、キム・ジヨン』は、そうしたことに改めて目を向けさせ、女性を奮い立たせてくれる本だと思います。

この本はキム・ジヨン氏の精神科医の目線で書かれていますが、物語の最後の締めの部分に、最大の闇を感じました。女性差別の問題の根深さを物語っている気がします。

この本が女性たちの深い共感を呼ぶということは、本来は悲しむべきことです。
この本を読んだ人たちが、「こんなこと現実にはありえないよねぇ~」と言って笑い飛ばせるような日が早く来てほしい。
そのために、私には何ができるのだろうか?と、考え続けています。

ピーチ

さん
update: 2018/12/15

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