空のかたち ─野見山暁治美術ノート

『四百字のデッサン』でその名文をうたわれた画伯の『絵そらごとノート』につづく美術エッセイ。半自叙伝「絵を描きながら」他を達意の文で綴る好著。

空のかたち ─野見山暁治美術ノート
  • シリーズ:単行本
  • 2,989円(税込)
  • Cコード:0071
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1994/09/22
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:300
  • ISBN:4-480-87246-9
  • JANコード:9784480872463

この本の内容

絵を描く、絵をよむ、絵描きに出会う。迫力のある見事な文章でつづった、絵と絵描きの世界をめぐる胸を打つさまざまなエピソード。

この本の目次

1 絵を描きながら
2 画家とのめぐり会い
3 絵との出会い
4 創作ノート
5 画家のことば

読者の感想

2014.5.23 波風立男

画家、野見山暁治さんの随筆集。先月、「四〇〇字のデッサン」読み、続けて「空のかたち」読み、今は「ユリイカ 野見山暁治 絵とことば」を読んでいる。ここ数日、ずうっと読み続け飽きない。同じ文章を繰り返し読む。内容も文体も惹かれる。
 「なぜ絵を描くのか」を画家が言葉で表現し、それがこんなに楽しい。随筆は人間を表現できるのだ。特異な表面と悲しい本質、そして自分をさらけ出す見事さ。芸術とは、表現とは、こういうものか。この画家もそうなのだが、もっと尋常とは思えない画家たち、とりわけ香月泰男、坂本繁二郎、藤田嗣治の描写は凄まじい。この批評性に瞠目する。迫力ある達意の文は、高峰秀子さん以来。画家と役者の違いあるが一流の表現者に、こういう言葉の使い手がいる。

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可