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単行本

謎のマンガ家・酒井七馬伝 

——「新宝島」伝説の光と影

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-88805-1

Cコード

0070

整理番号

2007/02/22

判型

四六判

ページ数

256

解説

内容紹介

手塚治虫の単行本デビュー作「新宝島」は、後の有名マンガ家たちからマンガを志すきっかけとなった作品として繰り返し賞賛されている。が、この作品は手塚ひとりの仕事ではなく、共作者がいる。現在手塚全集に収録されているのは、手塚がリメイクしたもので別作品といっても過言ではない。まるで封印されたかのような共作者こそ酒井七馬である。手塚と酒井の間には確執があったとも伝えられ、酒井は、コーラで飢えをしのぎ、電球で寒さをしのぎながら失意のうちに死んだと信じられてきた。しかし、それは真実なのか?酒井七馬の知られざる生涯と、「新宝島」誕生の裏側へと迫る。

目次

発端―または酒井七馬の墓に参ること
第1部 生い立ち・マンガ・アニメ・終戦(訪問者
アニメと銀幕のスター
甥・隆道の見た七馬 ほか)
第2部 焼け跡・『まんがマン』・『新寶島』・赤本ブーム(ハロー進駐軍
住彦次郎との出会い
『まんがマン』創刊 ほか)
第3部 紙芝居・絵物語・テレビアニメ(紙芝居に転じる人々
ジェーン台風と街頭紙芝居
三邑会時代の酒井七馬 ほか)
大団円

この本への感想

新宝島コード

日本のアニメ・マンガ史に、酒井七馬氏が想像以上に関係していたことがわかり目からウロコが落ちる思いでした。

モーニングおやじ

さん
update: 2007/07/30
酒井七馬が医学生だった手塚治虫に「新宝島」の企画を持っていかなければ現在の漫画大国ニッポンはなかったかも知れない。すっかり手塚の影にかくれてしまったがそういった意味からも酒井七馬は日本漫画史上もっとスポットライトをあびていい漫画家だったと思う。
作者の執念を持った緻密な取材が酒井七馬を再生させた。戦后の赤本漫画史としても注目の書であると思う。
これでやっと酒井七馬はあの世で枕を高くしてやすらかに寝れることだろう。

M.S

さん
update: 2007/04/06
戦前の大阪にこのような素晴らしいマンガ家がおられた事を初めて知りました。
「新宝島」に手を加え続けて酒井七馬氏の業績を抹殺した手塚はヒドイと思います。ビートルズのジョン・レノン同様、手塚治虫を神様、仏様と祭り上げて崇拝するのはおかしいです。酒井七馬氏はもっと評価されるべきです。
素晴らしい本でした。一気に読了しました。

赤海鼠磯吉

さん
update: 2007/03/13

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